このサイトについて

 

  • イベント参加予定を更新 [2012/01/11]

更新傾向など

 同人活動(創作小説)の紹介をメインに、細々と更新。
 紅(9071)が好き勝手に書き散らしています。

サイト名/サークル名 (カナ)

 CrimsonWorks (クリムゾンワークス)

URL

 http://www.w9071.net

管理人 (かな)

 紅/9071 (くれない)

連絡先

 snow_rock(あ)w9071.net

イベント参加履歴

  • COMITIA100 2012/05/05 【申込予定】
  • COMITIA97 2011/08/21 【H01a】
  • COMITIA96 2011/05/05 【て21b】
  • COMITIA95 2011/02/13 【へ11b】
  • COMITIA94 2010/11/14 【む20a】

ノリで書いた。

【神無月】

「クソッ、こいつもかよっ!」
 青年はもううんざりだと吐き捨てるように言うと、手にした剣を横薙ぎに振るった。
 切り倒されたのは人に似た形をした、人ならざるモノ。否、先ほどまでは確かに人だったモノだ。
 夜の静寂に震える街路は、血とも体液ともつかぬ液体でぬかるんでいた。
《成り損ない》そう呼ばれる異形で、今やこの街は埋め尽くされようとしていた。
「ああもうっ! どんだけ湧いてくるんだよっ!」
 青年の悲痛な声に応えるのは落ち着き払った女の声だった。
「そうね、ざっと千、と云ったところかしら? この街全部がこうなってるんならね」
 言いながらも軽やかに、舞うように異形を屠る。手にした双剣はまるで闇夜に踊る娘のようでもあり、魔を食らう大きな顎のようでもあった。
「マルグリット、お前簡単に言うけどな、千って相当だぞ……」
 半ば呆れたような――いや本心から呆れているのだが――青年の声。
「アルマン、言うでしょ、諦めが肝心、って」
 マルグリットと呼ばれた女は、けれど微塵も諦めた様子などなく言い放つ。
 月の無い夜に、星の明かりをきらきらと映す三本の剣が舞っていた。
「つーか面倒だっ! 魔法、魔法使ってくれよ!」
 もう何体の異形を打ち倒したろう。言葉とは裏腹に、アルマンは息一つ切らしてはいなかった。
「やぁよ、私はコイツらと一緒になんかなりたくないもの」
 魔法、人の身には余る力でありながら、誰もが用いることが出来る禁忌の法。それを行使する者は、代償として『人である事』を失ってしまうという。それはまさに彼らの前に群がる《成り損ない》その物だ。
「悪魔にでもなれるっていうならねぇ、やってもいいけど……こんな醜いバケモノなんてご免よ」
 憎しみさえ篭る言葉。美を尊ぶマルグリットにとって、醜悪なモノに成り果てるなど論外なのであろう。
「あー、分かった悪かった。聞いた俺が馬鹿だった」
 答えなど聞く前から分かっていた。一縷の望みを託してみただけの事だった。正直を言って、少し楽が出来ればいいか、その程度の望みだ。
「そうよ、いい子ねアルマン。私が三百、貴方が七百、簡単でしょう?」
 子供を褒めるように、あるいは歌うように。
「待て。計算がおかしいだろう。フツー五百ずつって言うトコだそこは」
 振るった剣に知らず、力が入る。飛び掛る異形の胴体がそのままの勢いで二つに分かれ、それぞれが壁と地面にぶつかり動かなくなった。
「ああら、私はか弱い女ですもの、逞しい殿方が守って下さりませんと」
 笑うように、もしくは子供を諭すように。
「畜生、いっつも俺ばっかりっ!」
 ぎり、と柄を握る手が鳴った。幽かな明かりに照らされた、アルマンの腕は人の物ではない。
「これ以上魔法使ったら完全にバケモノになっちまうだろうがっ!」
 八つ当たりとも取れる勢いで剣を振り回す。その刃はとうに毀れ、切れ味など失われていた。
 剣の形をした鋼の棒を振り回し、それでも襲い来る異形を断ち切る。人ならざる膂力のなせる業だった。
 二人が街に辿り着いたのはまだ宵の頃。明かり一つない街路を見るに、恐らくは魔力炉の崩壊が原因だろうと推察された。
「あー、ひっさしぶりにゆっくり出来ると思ったんだけどなぁ」
 もう諦めた、仕方ない、やるだけやる。それで無理ならもう知らねー。そう言って、黙々と作業のように手にしたモノを振るい続けた。
「あら、ゆっくりすればいいじゃない。掃除が終わったらね」
 相変わらず事も無げに。

 ――二人が誰も居ない街で休息したのはもう日が昇ってからの事だった。
 成りかけの男と、成りたくない女の、旅の一幕。

   *   *   *

ノリと勢いだけで書いた。
話になってないけどいいんだ。こないだの原稿でバトルあんまり書けなかった分ここで書く。
…うーむ、思いつきで書いてるとこれが限度か。
設定も書きながら考えたとか。

登場人物のの名前は「椿姫」より。名前だけ。

コミティアお疲れ様でした。

前日深夜まで印刷製本でドタバタしたり、当日寝坊して叫んだりしながらも何とか無事に終えることが出来ました(終わりよければ全てよし、としておく)
今回の教訓を活かしつつ、次回のイベント後のエントリで「首尾よく」と言いたいものです。

スペースで落ち着いた頃には完璧に燃え尽きてたので、声かけてくださった方々にはぼんやりとした返事しか返せなくて申し訳なかったなぁ、と。
いつもの調子ならもっと喋ってたはず。
私は結局、最後までスペースにべったりで全く回れなかったのですが…
売り子さんは常に募集。きっと暇だけど!

さて、今回発行の本については後日ページ作るとして、次回。
現時点での予定は、
・「星(空)」をテーマにした短編集(恋愛要素前面に、のはず)
・WEB再録の無料配布本(過去にWEB公開したものに若干の加筆修正予定)
の二冊を。
次回は二月のコミティアに申し込む予定です。

まだまだ至らないところばっかりですが、今後ともよろしくお願いします。

新刊サンプル

2010/11/14 COMITIA94
 スペース: む20a(西1ホール。西1ホールと西2ホールの間あたりですよ)
 サークル名: CrimsonWorks(クリムゾンワークス)

新刊: 月の娘(仮題) 著: 紅
 A5のコピー誌、20Pくらい予定。

 はい、まだ書いてます。
 書き直し4回目くらいでようやく調子出てきた。今から本気出す。
 ……早速自分〆切ブッチですよこの男は。

 一度書いた文章に手直し入れるのが苦手(前後の整合性が文章的におかしな事になりがち)なので、気に入らないとゼロから書き直すという。
 まあ、そもそも書く予定だったのとはまったく別の話を書いているわけですけどね!

 まあ、それはそれとして。
 タイトルはとりあえず仮題、今考えた。印刷ギリギリまで引っ張る。
 少々メカ分含有のファンタジー世界、書いてる本人は恋愛モノのつもり。……恋愛というか、恋止まりかもしれない。

 予告と本文サンプルは続きからどうぞー。

‘新刊サンプル’